イタリアで叶ったワイナリーに住むという夢

「ワイナリーに住んでみたい」というのは中学生のころ懐いた淡い夢。

忘れかけていたこの夢が南イタリアで叶いました。

とは言ってもこんなにラグジュアリーで楽しいことばかりが旅ではないですよ!辛いことだってたまにですが、あります。この1年半の旅の行程を「飴と鞭」で表現するならば、ここ南イタリアでのワイナリー生活はまさに「飴」。

そんな「飴」はひとつの結論に導いてくれました。

ワインは肩肘張らず「適当に楽しんでよろしい」ということです。旅をして食べ物や生活環境が頻繁に変わる食生活をしているからこそわかった、ワインをおいしく飲むヒントをご紹介。

<おいしく飲むヒント>

・生産されている場所が近くであること(近くであればあるほど信頼してしまう)
・信頼できるワインであること(信頼できるとおいしく感じてしまう)
・土着品種を試してみること(土着品種には希少価値があるので飲みたくなってしまう)
・その土地の食べ物に合わせてその土地のワインを飲むこと(味覚は正直。土地の食べ物には土地の酒)

これだけ守っていれば、あとはどう転んでもワインはふつう、おいしいです!

イタリアは、食に関してもそうですが、芸術をかなり極めているような気がします。いわゆる黄金比的な規則を全ての分野の芸術において持っている。粋な食べ方、粋な飲み方、粋なファッションなどなど。それが庶民レベルに生きているように見えてきます。

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ワインも同じで、肉など色の濃いものには赤、魚など色の薄いものには白など、基本的な鉄則があります。食事を邪魔しないタンニンの使い分けにもイタリア人の鋭い嗅覚と味覚とセンスが活躍します。高級な濃厚な食材には、良質なフルボディーを合わせるなどの工夫をします。

その辺は長年培われたイタリア人の知恵ですから、盗んで間違いはないでしょう!あとは好きなように飲んだらいいじゃ〜ないですか!

イタリアでは、家族で経営している中小規模のワイナリーがほとんどで、田舎に行けばブドウ畑のとなりにワイナリーがあって、生産者の一生懸命作っている姿を見ることができます。もうそうなってくると、素直に近所のワイナリーで作られたワインを飲むのが一番。

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南イタリアでは、100ヘクタールものブドウ農園があり、家族でワインを作っているお家に滞在してきました。

アリアニコやプリミティーボといった土着品種のブドウを使って作ったワインも作っているお家でした。

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自分が気に入ったプリミティーボのワインがあったのですが、アルコール度数やタンニンも他のワインより高く生成され、昔から農作業をしてお腹をすかせた地元民がパスタと一緒にがつがつ飲み食いしたワインなんだそうです。
いくら飲んでも飽きが来ないんだから良いんですね。濃厚なのに癖がない。癖がないといっても、恐らくこの土地で飲んでいたからだと思います。他の土地に持ち出して飲んだことがありましたが、同じワインではないような感覚がありました。

地元で採れたブドウを使い、地元で採れた食材を使った料理に合わせる……これは不思議で、素朴だけれど「味の間違い」が見当たらないような料理、言ってしまえば一つの完成形であるような気がします。

では日本のように、ワイナリーが近くにない場合、どうしろと?

……日本酒を飲めば良いと思います(笑)

「そんな無茶な!どうしてもワインが飲みたい」という方へ。

そんなときに助けになるのがワインボトルの首についたラベル。良質なワインとして認知してもらいたいおいう生産者の気持ちの表れの一つだと思います。味もそこそこおいしいのではないでしょうか?

DOCとDOCG

特定のブドウ品種と特定の産地から作られたということを表しているそうです。色、匂い、味、アルコール度、酸味に応じて生産、熟成されます。
DOCを取得するには、国の機関に申請をしますが、特定の産地に伝統あるワインとして存在したことを認めてもらう必要があります。生産過程中や製造後に審査されます。

DOCGはDOC期間を少なくとも5年経験してなくてはならず、国内外から高い評価を得ていなければいけません。ブドウの実の取れ高もヘクタール毎にいくら以下という決まりがあり、大量生産されるワインに発行される仕組みになっていません。

*Speaking of Wine (The Language of Wine in Italian and English) (Italian)Paperback – 2005
by Mia Farone Rosso (Author)

滞在したワイナリーの家のワインはDOCもついていません。だけどおいしかったな。ご飯もおいしかったな。雰囲気もよかったな。人もやさしかったな。

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